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Posted by チェスト at

2010年05月31日

ヘッドホンをもう一つ購入

ATH-WS70でバスドラが聞こえにくいことに気が付いてから、他のものが気になりだし、臨時収入があったので一本購入することにしました。

前に書いた試聴コーナーに出向き、バスドラとベースの音がちゃんと分かれて聞こえるものを改めて選んでみようと思いました。
ライバルと言われるXB700を聞き、ATHA700 ATHAD700、900と聞き比べてみました。オーディオテクニカの上級機とWS70とも聞き比べながら音の傾向を探ってみました。さすがに上級機はバスドラがちゃんと聞こえるけども、WS70は聞こえにくいという傾向がはっきりわかりました。
ソニーのXB700はブーミーな低音ではあるのですが、ソニーの上級機と聞き比べてみるとテクニカと同じようにバスドラが出て聞こえてきます。音の傾向は上級機もブーミーです。WS70よりXB700はブーミーなんですが意外なことに、バスドラが上級機より引っ込んで聞こえるという傾向は同じなんです。

WS70と思いっきり違う傾向の音でもいいからバスドラとベースがちゃんと分かれて聞こえるものという点で、MDR-Z700DJという機種がありました。中音域が大きく、高音域はあまり出ていない感じです。出ていないけれども、音の傾向は素直です。

WS70はワイドレンジ風だけど線の細い感じ、テクニカの上級機と共通しているのは高音域が綺麗な響きです。低域は迫力あるけど締まっています。
XB700はブーミーだけど低域は出ています。中域も力強くてテクニカとは違う特徴があるのですが、広域に特有のピーク感がある感じです。レビューで見かける「さ行強調系の音が耳に刺さる」というサウンドになりやすそうです。特に、FM放送などで聞かれる故障じゃないかというくらいさ行が強調されるあの音を再生したら厳しいかもしれません。

MDRZ700DJが、一番バスドラとベースの音がちゃんと区別できてしっかり鳴る感じの音でした。
高音が出ていない感じなんですけど、一切のカラーリングがないなり方です。こんな高域のほうが、たとえばシンバルのメーカーと品番を音だけで言い当てるようなテスト? はやりやすいはずです。バスドラの帯域がちゃんと出て低音がしっかりしていて中域の密度が濃いけど高域がちょっと物足りないという、WS70とは全然違うこれを1万6000円程で購入。

早速iPhoneに差し、帰りの車の中で聞きました。
驚いたことに、ひこうき雲のバスドラがはっきり聞こえます。こんなに大きく鳴ってるのになんで聞こえなかったのか、というくらい。
別なものを聞いて気がつきましたが、ハンドクラップの時、ボーカルの破裂音、歌いだしなどでポップノイズが入っているものがありました。中にはマイクスタンドに何かぶつけたような音が聞こえるものも。
PX200で聞こえたヒスノイズもちゃんと聞こえるし、分解能が高くていい感じです。
しかし、これらの音が聞こえないまま平気だったのかといまさら驚く感じ。
聞いていて一番いい点は、バランス的に超ドストライクな音を聞いている感じがして安心できることです。
なんといっても一番いいのはスネアの音が生のバランスに近く聞こえることです。イヤフォンなどではスネアが鳴ってるのかシンバルかわからないなり方のものも多いんですけど、Z700DJは太鼓音とスネアがミックスされたスネア音でなります。ドラムセット全体がバランス良く聞こえるようになりました。

ポップスはバスドラとベースが同時になるので、バスドラが聞こえなくてもベースが聞こえればリズム的なバランスは崩れずに聞こえるのでWS70でも良かったのかもしれません。それに、新しい録音はバスドラが聞きやすく処理されているから、なおさら気にならなかったのかもしれません。
改めて聞き比べても、ピアノの響きの美しさや弦楽器の楽しさは断然こちらがありますし、全部の音が一つの空間にまとまる楽しさはこちらにあります。

一方、Z700DJはモニター的サウンドで、つい細部を聞き込んでしまいます。いろんな発見があって面白いのですが聞いて楽しいかというと楽しくない気がします。音色的な美点がないからです。これがあるとモニターにならないのでまじめな製品なんだと思います。楽しむ目的には全く向かないから売れるんだろうかという気がするけども、モニターユースには帯域的にもカラーリングのなさからもこの製品には絶対的ニーズはありそうだと思います。量的には少ないんだろうけどちゃんとラインナップするというところはソニーは良心的メーカーなのかなと思いました。

取り替えながら聴く楽しみが増えた感じです。  


Posted by ひで at 23:49Comments(0)

2010年05月28日

ブラウン管の次に消えるべきなのはムービングコイル

ヘッドフォンで聞くiPhoneに感動し、勢いでポストしたので推敲せねばと思う一つ前のエントリー。ちゃんと推敲するためには適当に書いていた機種名を見てこないといけない。
そんなわけで、かの試聴コーナーに再び出かけて写メを撮ってきました。店員に怪しまれることなく、無事完了。

取りかかる前に、音の表現方法の言葉を知らなければいけないと思ってネットの記事をいくつか見ておかねばと思った。
で、型番で出てきた最初のページを見たのですが、予想外のことが書いてあるので考え込んでしまいました。
http://review.kakaku.com/review/K0000063730/

アマゾンのカスタマーレビューはおおむね気に入ってる人が推薦している感じで、それには同意できました。
びっくりしたのが価格コムの口コミ掲示板。ATH-WS70を、低音が出ないと言ってる人がいるのです。XB700の方が低音が出ると書いてあるものがいくつか。
この中に出てくる、ソニーのXB700は試聴したものの中にあったので、音もわかります。
ATH-WS70とは全く違った傾向の音。二つの音の違いも自分の中ではっきりしている。

XB700は音像は固まっていて、音場感という言い方をすると広がらない感じ。主に低音がブーミーななり方をしているからなおさらそう感じた。確かに音程感のある200Hz位のところはATH-WS70より景気よく出ている気がする。しかし、そのずっと下の、音程感のなくなる100Hzより下のところの低音は確実にATH-WS70のほうがしっかり出ているし、もっと下の帯域が持ち上がっているのか、ホールの鳴りというか空間の鳴りみたいなものが感じられて迫力がある。

まず、ATH-WS70の優れているところ。
XB700とATH-WS70の音は前者がウォーム系で後者がクール系なんだとおもうけども、なんといっても後者の方がリニアリティー(強弱に対する再現能力の高さ)が断然優れていて、上級クラスのヘッドフォンを凌駕するのではという感じがする。
ONに録られた音源とOFF気味でプレゼンス感たっぷりの音源が重ねられているような昔のポップスやドラムスが入ったクラッシックのメドレーみたいなものでも楽しく聞ける。リニアリティーが良くないイヤフォンで聞くCDのなかには、頭の中のあちらこちらでバラバラに音が鳴っていたり、やたら遠いオケの伴奏に、エコー無しの生ボーカルが歌うような違和感のある音楽に聞こえたりするものがあるのですけど、そういうCDでも、楽しくひとまとまりの音楽として楽しめるのが、このATH-WS70です。
音楽として聞く楽曲は必ずエコー処理されているものですけど、そのエコーの流れる方向や広がり方がしっかり確認できるのも、リニアリティーに優れている証拠だと思います。

さて、このヘッドフォンのレビューで「低音が不足している」と言い出す(そう聞こえる)人がいるのを知って、改めてはっと思ったことがあります。
それはスピーカーシステムでいう、「バスレフのチューニング」です。

現在のスピーカーは、ほとんど全部がムービングコイル式。これは、磁界の中においたコイルに電流を流すと力学的な力が発生するという現象を利用したもの。モーターが回るのもこの理屈。モーターは電力を与えると際限なく回ります。ムービングコイルも同じで、電力が与えられたら動くんですけど、バネがついていて、電力による力とバネの力が均衡する位置まで動くと止まるし、電力がなくなるとバネが元の位置に引き戻すようにできている。バネが入った系なんですが、このことによって共振現象というものがついて回ることになり、話をはしょると、スピーカーには最低共振周波数というものが存在することになると言うことです。電気的にはその周波数でインピーダンスが上昇することになり、インピーダンスが上昇すると言うことは現在の回路のアンプでは電力が供給しにくくなると言うことになり、結局の話スピーカーが低音を出しにくいのは原理的なことが原因という話なんです。

その最低共振周波数というのは100Hz前後のものが多かったりしますから、世の中のスピーカーというもので音楽の低音を楽しもうと思ったら、一ひねりもふたひねりもしてある製品でなければムリ、という仕組みになっていたりします。

スピーカーユニットを密閉式の箱に入れてスピーカーシステムを作り、周波数特性を取ると、なだらかに低音にいくに従って音が小さくなる特性になるものが多く、それを改善するための一つがバスレフシステムというものです。これは、箱に低音の共振を持たせたものです。ギターの胴も共鳴箱ですけども、ギターの箱の共鳴は割と幅広い周波数で共鳴するように作られているのに対し、バスレフスピーカーは特定の音にだけ共鳴するように作られます。スピーカーユニットの最低共振周波数とその箱とのかんけいで、なだらかに低音が出にくくなる密閉箱よりも、フラットな特性の低音が出せるようになるのですけど、あるところでストンと落ちる特性になります。バスレフの共鳴周波数をもっと下げると、もっと低いところまで低音が出せるようにチューニング出来まが、広がる手前の(上の)周波数のところに、くぼみが出来ます(鳴りにくいところが出来る)。くぼみが出来ても、低いところまで鳴るようになって迫力が得られたら成功だし、かえってそれで低音の量感が不足してしまうこともあり得て、これは実際にテストしてほどよいところを探る、なんてことが行われたりします。
 これを高度に複雑に行ったものがBOSEのアコースティックなんとかシステムというもので、びっくりするほど迫力ある低音が出るのだけど、ふくよかななりの低音楽器のニュアンスは出せなかったりすると言う、まぁ、そんなものもあります。
 これはムービングコイル方式のスピーカーを使う以上はずっとこんな調子なんだろうと思います。
 エジソンからちょっとあとずっと続いているわけです。
 ブラウン管はようやく最近製造中止になりました。
 次はムービングコイル式のスピーカーの代わりになる何かが発明される番だと思います。スタックスの静電式というものが古くからありますけどドライブユニットが特殊で高価なせいか全く普及してる様子はないようです。

 で、話が脱線しましたけど、ATH-WS70も、バスレフ式のスピーカーユニットの話と同じような感じの低音であることは感じていたので、「低音が不足している」と書いた人がいると言うことは、これに関係しているのかもしれないと思いました。
 そして、ソース(聞いたCD)はなんなのか気になるところです。

 ATH-WS70はソリッドベースシステムというユニットの後ろ側に共鳴空間があって低音が強調されているという話なので、聞こえにくい(窪んだ帯域)周波数が出来てしまっているのかもしれません。そこの部分の音が入っているCDを普段聞いている人がこのヘッドフォンを使ってしまったのかもしれないと思うと、あり得る話です。

 で、ATH-WS70を使って、「荒井由実」の「ひこうき雲」を聞いていたときに、バスドラが聞こえにくいということを発見。このアルバムは元々バスドラは小さな音で聞こえます。このアルバムに限らず、低音域がタイトな音で収録されているCDを十分な低音間で再生できる装置というのはあまりない気がします。ビリージョエルの最初の方のものも低音の録音技術は優れている(低い音までしっかり録られている)けども、響きがタイトなので装置を選ぶ気がします。ひこうき雲を収録したのはスタジオアルファで、ここの録音もアナログ時代にしてはタイトなドラムだったようで、この辺の事情があるのか(聞く装置しだいでしっかり響く低音なのかもしれん)、とにかくひこうき雲のバスドラは、私には小さく聞こえています。(アルファスタジオは埋め込みのツインウーファーがモニターで、ドラムのブースは石畳になっていたとかで、録られた音を聞いていて個性的に感じるけどもそれは録音エンジニアにもそれなりの何かポリシーがあるんだと思う。これはこれで調べてみるとおもしろいかもしれないけどはまり込みそうだからしない笑)
 そのひこうき雲のバスドラがATH-WS70で聞こえない場面がほとんどになってしまっています。
 試しにビクターのNC80につなぎ替えて聞いてみると、なんと、聞こえるではあーりませんか。

 うーむ。
 これはどうしたもんか。

 チューニングをが変わった次モデルが出るのか期待することにしようっと。

 バスレフのチューニングのような共鳴系の音というのは、共振Qというものがとても高いので、1/3オクターブバンドのグライコみたいなものでは、上の窪んだ帯域を持ち上げるなんてことはちょっとムリです。Qを可変することが可能なパラメトリックイコライザーでも、かなり極端な設定にしないといけないはずだし、悪影響もあると思います。特定のCDを聞くために割り切ってそれをやってみることもおもしろいかもしれませんが、数十万しそうな機械を7000円で購入できる装着感のきついATH-WS70でやるのも現実味がないですよね。

 まあしかし、聞こえるものが聞こえない今回のパターンは特別な例だとおもわれます。
 ATH-WS70の迫力低音はこれはこれでおもしろいし、今のところ私には空間構成力と名付けられるかもしれないこのヘッドフォンの能力は、いろんな音楽を楽しく聴かせてくれる存在ではあります。弦楽器がリアルだしなんといってもピアノが軽やかに鳴って鳴ってくれるのが嬉しいです。
 クラッシックも楽しいです。低音強調がちょっと大げさで、クラッシックの場合コントラバスがこんなに鳴り響いているホールなんてあり得んと思いつつも、脳内補正しつつ聞いてしまうと言うわけです。(ATH-WS70のひこうき雲ではフロアタムの音があり得なく大きく聞こえますけど、MP-NC80ではバランスの取れた音量で聞こえます。ATH-WS70はバスドラが消えて、フロアタムがでかく聞こえる)
  


Posted by ひで at 19:51Comments(0)

2010年05月24日

音の良いヘッドフォンがほしい

最近、iPhoneで音楽を聞くのにはまっています。

もともと音楽を聴くのは好きだったのだけど、ちゃんとした再生装置を持たないまま長いこと経ってしまいました。もっぱらAMラジオの流し聞きが主。そして数年前にSDオーディオの7000円くらいのプレーヤとFMトランスミッタを買って、FMラジカセで音楽を聴いたり。それも1年くらいしたらあまりやらなくなりました。
その一方で、世間ではiPodが流行していたわけですけど、それを買うお小遣いがないのでずっと見送っておりました。
そして、年末、iPhoneの実質0円キャンペーンが始まっていまして、元もともっていたボーダフォンを機種変更してはれてiPhoneを持ったというわけです。

しばらくはそれでネットの掲示板を見たり、GPSとグーぐるマップに驚いたり、iTuneにCDをインポートして音楽を入れてみたりしていて、たまには付属のイヤフォンで聞いてみたりしていたわけです。
その音楽ですが、元来イヤフォンとかヘッドフォンは好きではなかったんです。それは、頭の中で音が鳴る感じがイヤだからです。なので、数年前に購入したFMトランスミッタをiPhoneにつなぎ、ラジカセで音楽を聴いていました。

聞いていると、なんだか音がいい感じがします。もともとオーディオの世界には関心があるのですが、ネットでiPodやiPhoneの評判を見る限り、「しょせんは携帯プレーヤ」ということで、音が悪いものだといわれています。そして、携帯プレーヤの中でもソニーなんかと比べると全然悪い、ということです。なのでそう私も思っていたのですけど、実際に聞くと、なかなか良いものかもしれないと思えてきました。

FMラジカセでも、高音の切れなどがなかなかよさそうな感じがする。なるほど、世界的に売れるからにはそれなりにものがいいんだなという気がしてきました。
そして、付属のイヤフォンで聞くと、音の傾向は昔のコンポーネントステレオでいうところのパイオニアなどのレコードプレーヤに標準でついてきたPC100とかのカートリッジみたいに、レンジは広くなくて音の表情は乏しいものの、バランスがよくまとまっていて可もないけれどこれといって悪いところがない、みたいな音の質です。

それよりなにより、聞くうちにわかってきたのだけど、イヤフォンで聴く音楽というのがそれなりに面白いんですね。なんというか、音楽を虫眼鏡で見るような、細部の音がはっきり聞こえて実に面白い。頭の中で鳴り響く不自然さはあるものの、これが面白くなってきた。

そうすると、もう少し音のいいもので聴きたくなってくる。
iPhoneそのものはいい音を持っていそうで、FMラジカセで感じる音の切れからすれば、付属のイヤフォンが質を落としているのかもしれないと思い始めました。
で、無駄遣いは出来ないものの、どうしても確認したくなって、パソコンショップで2300円ほどの値段で売っていたオーディオテクニカのイヤフォンを購入してみました。何はともあれ比較の対象を手に入れたかったわけです。聞いてみた結果、高音域が強くて中低音が聞こえにくくなりました。高音域も独特のカラーがついています。軽い響きの高音で、これはこれでイヤな感じではなく、好きな人には好きになれる感じの音のような気がします。

そうこうしていたら、iPhoneを紛失してしまいました。
かなりのショック。ソフトバンクのショップで聞いてみると、保険というものはないのだそうで、定価で買い直しになるということでした。32Gなので7万7千円です。この値段のプレーヤーだからそこそこ音がよくても不思議ではない気がします。
とても買えないので、その間、ドコモの携帯で音楽を聴くことにしました。
イヤフォンは先程のATの2300円のもので、本体はグーぐるフォンというAH-03Aというものです。これにMP3の音楽ファイルを転送し、聞いたりしていたのですが、低音から高音までiPhoneと同じように聞けるものの、音の表情が死んでしまっています。

音というものは不思議で、再生音域の広さだけではないんですね。なんとも音に精彩がない。表情がない。
聞けば聞くほどその感じが強く感じられてきて、iPhoneで聞いていたときのような楽しさがないのです。
聞いていると、音楽を聴くことが嫌いになってきそうなくらい表情がない音なので、せっかく生活に音楽が入ってきそうになってたところ、また聞かなくなってはつまらなくなってしまうので、聞くのをやめてしまいました。

そして、ヒョンなところからiPhoneは見つかりました。さっそく付属イヤフォンで聞いてみたのはいうまでもありません。

この付属イヤフォン、単品で買うと4800円ほどするんですね。輸入物だから高いのか、値段の通りに「付属」レベルではなくてちゃんと4800円の価値を持っているものなのか、なかなか判断に迷います。
装着しても回りの音は聞こえるし、音の分解能は良いと思うし、わりと低い音までちゃんと聞こえる実力派です。これも世界で売れるだけのことはあると思えます。

さて、もう少しいい音で楽しめるはずだと思うので、インターネットで情報を仕入れてみることにしたのですが、これがまるでわからないのです。
インターネットで情報化というけれど、検索して出てくるのはブログの感想みたいなもの。しかもその量たるや大量すぎてとても読みきれない。
どんな人がどんな基準で書いてるのかも不明な文章がワンサと出てきて、結局何がいいのかわからずじまい。

わかったのは、ソニーのヌーダとかいうものの900という品番のものがとても評判を受けて売れたのだとか。これは一万円くらい。
パソコンショップでそれの後継と思われるものが12000円ほどで売っていましたが、買うのは躊躇しました。

というのは、音響製品、家電製品、電気製品で音に関わるものは質の良し悪しの差が激しすぎるのをよく知っているからです。
後継機種、姉妹品といっても、びっくりするくらい音に違いがあるのはざらだからです。

評判を鵜呑みにすることは危ないけれど、かといって冒険しなければ新しい世界は体験できない。思い切ってヘッドフォンを購入してみました。

選んだのはそのショップに売っていた5800円のヘッドフォン。
これはビクターのHP-NC80というものです。
ノイズキャンセリング機能付。
この機能はすばらしく、車の中で聞くことの多い私にはぴったりのものでした。
車のエンジンノイズというのは音のスペクトルが広くて、ものすごく低い音から高い音までが連続ででていて、特に社内の走行時のノイズというのは低音域の洪水なので、走行中音楽を聴くと低音域がすっぽり聞こえなくなってしまいます。
この低音域のノイズをかなり抑えてくれるのです。
加えて、このヘッドフォンはものすごく低音域が強く出てくる。イヤフォンを聞き慣れてしまうと、下手すると音がこもっているのかと思えるくらいに低音域が膨らんで聞こえます。
その代わり、高音域が小さくなってしまった感じがするのですが、不思議なことに聞こえているはずの音はちゃんと聞こえていて、線の細い表現ながらしっかり高音域まで聞こえるのでかなり満足できました。

二月ほど使ったのですが、やっぱり暗めの表現の音であることは間違いのないところなので、別なものが聞いてみたいと思い始めました。
そこで、清水の舞台から飛び下りるつもりで別なものを購入してみることに。
今度は12000円くらいの予算で考えつつショップに行ってみると、あのドイツの音響メーカー、ゼンハイザーの小型ヘッドフォンが7000円でありました。ヘッドフォンといっても、耳掛け型にヘッドバンドがついているような小さなもの。PX200というもの。これはネットのビッグカメラおすすめの商品で見かけたこともあります。予定より安いしゼンハイザーだしということで買ってみることにしました。製造は中国です。
聞いてみたところ、一瞬にして違和感が。
まるで、大型スピーカーシステムのスコーカーの音だけを聞いているような、中音域だけの音です。
昔の録音の曲の、出だしのところでマスターテープのヒスノイズが聞こえたりしたのでかなり分解能は高そうだけれども、なんとも中音域だけの音。
それでもせっかく買ったのだからと聞いていました。
中音域だけとはいえ、共鳴や特性にピークがあるから強調されているのではなさそうで、長く聞いていても疲れない音ではあります。ビクターのヘッドフォンが暗くてボーカルが沈む傾向なのと正反対でボーカルだけは元気よくはっきり前面に出て聞こえて
きます。イヤフォンを耳に押しつけると、低音域もちゃんと出ているのが確認できます。
このヘッドフォン、パッケージにBASSという文字のシールが貼ってあって、いかにもイヤフォンで低音が物足りなく思っている人に勧めているかのような印象だったのですが、そのbassが全く聞こえないのですからなにおかいわんやなのです。

これも我慢して聞いていると音楽が嫌いになりそうだから、聞くのをやめることにしました。
手元に持っていても残念な思いがいつまでも残りそうなので、普段話し相手をしてくれる高校生くんにあげることにしました。あげるなら新しいうちにということで、次の日に実行。

いいものに当たるまでこんな買い物を続けなければいけないのかと思いつつ、知人と話をしていると、ベスト電器のしんえい店で、ヘッドフォンの視聴が出来たよという耳寄り情報が。

で、早速いってきました。仕事帰りで閉店が近かったのだけれども。
同じソースがヘッドフォンもイヤフォンもそれぞれ30種類くらい視聴できるようになっているではありませんか。
一つのシマの片側がヘッドフォンで、反対側がイヤフォンでした。
そのシマの角(パチンコでいえば、一番出る場所?)のところはATの一押し新製品?のディスプレーがあって、飾りの石やワインボトルとともに新型ヘッドフォンが飾ってあります。
それならばとさっそく掛けてみると、なるほど、高級オーディオの世界みたいな音が広がりました。モダンジャズのカルテットみたいなソースが流れています。
時間がないので、次々に試聴していきます。

イヤフォン(カナル型)は総じて低音域のないいわゆるイヤフォンの音であるということがわかりました。
中~中高音が強く聞こえるものがほぼ全部。
その中でも、フラットで広いレンジが聞こえて音楽向きかなと思えるのは、ソニーの300EXとかいうものと、ATの70という数字の入ったものの二つでした。どちらも数千円で、それより高いものはいくつもありましたけど、よさそうなものはそのふたつ。

ヘッドフォンがやはりいい音がするのでヘッドフォン一択です。

4800円くらいから4万くらいのものまでありましたが、音楽鑑賞向き? で、買ってみたいものは4つ程でした。
一つは最初に聞いたATのATH-WS70というもので、ケースがアルミダイキャスト削りだしとかいうもの。9980円。次はATの25000円のものとソニーの30000円のもの。後もう一つは、同じく3万円ほどのもの。
時間が10分くらいしかなかったので、型番や正確な金額は覚えられませんでしたけど、パッと聞いてバランスの良いものはこの4つでした。

なかでも、最初に聞いたATの9980円のものは、異次元の低音です。
これだけは飛び抜けていました。
他の2.5万、3万のものはそこまでの低音ではないものの、上質で明るく繊細で温かみのある音楽を楽しめそうなバランスのいい音がしていました。
その4つを何度か比較。
それ以外の高いモデルは、高音域でハイハットやシンバルが一本調子になったり独自のカラーリングになったり、そもそもの音のバランスに問題がありそうだったりでした。4万のものは何かの間違いでは? というほど、レンジの狭い精気のない音がしていたのには驚きました。
最終的にはATの2.5万とソニーの3万。それぞれ定価は31500円と38150円、みたいな値段だったと思います。それがいい音でした。あとはATの9980円。

この3つのうち音のバランスは最初の二つがいいのだけど、ATの9980円の低域だけはとにかく別次元です。
低音が強調されているということではなくて、かなり本気の低音が再生されるんです。
そして分解能が高い。
ピアノの音がディレイ処理されているのか、最初の二つで聞くと、一台のピアノに聞こえるものが、9980円では二つに聞こえる。あと、演奏中と、演奏が終わったときとで、空間が鳴ってる感じが消えたり始まったりというそのような雰囲気も伝える。これはガチで異次元の音です。しかし、高音域の音の表現がうすーい感じになってしまっていて、最初の二つのモデルにある温かく包むような表現がない。この中高音で、低音域が9980円のものだと完璧なような気がするけど、しかし、空気感や分解能のよさはちょっと9980円独自のものがあります。
打楽器と弦楽器の表現が良くて、バスドラがちゃんと太鼓の音になってるし、弦楽器も弾き手の演奏の様子が伝わるようなリアリティーがある。弓で弾くコントラバスなんかは、演奏の様子が見えてくるような気もするくらいなので、高音域が薄い表現に思えるけれど、これはこれでこのバランスを支えているのかもしれないと思いました。
なので、相当迷ったのだけど、考えてみれば価格差が3倍ではないですか。
コストパフォーマンス的には9980円が相当いいことになります。
音楽を聞く場合に大事なポイントは、音のファンダメンタル領域をしっかり出せる装置が優れているということがありますので、低音再生が異次元にいいこのモデルを選ぶことにします。

なので、今回はATの9980円を購入することにしました。


ビクターの5800円も低音が楽しめてなかなか良かったのだけど、分解能がATの9980円に劣ります。
ちなみに、ATH-WS50という兄弟モデルが6680円で並んでいましたが、全く別の音(音色的には同じ傾向だけど、音域がナローで音がダマになっている)でした。
「音がダマになっている」というのは、こういうことです。再生している音楽の音が、「音楽の音」というひとかたまりの音になっているということです。

いまATの9980円のモデルを聞いているのですが、いままで使っていたビクターのものがいわゆる聞こえている音を全部ひっくるめて「ヘッドフォンの音」という感じなのに対し、ATH-WS70で聞くと、「バイオリンならバイオリン、それも第一第二、ホルンやフルート、それぞれの楽器がそれぞれの音で、しかも演奏者それぞれの演奏の様子が全部区別できるほど別々に聞こえ、その別々の楽器の音が全体としてアンサンブルになっていてハーモニーを奏でている感じ」が、楽しめるのです。
最初のうちはJポップで打楽器弦楽器の音がいいなぁというくらいに思っていたのですけども、クラッシックの、オーケストラものなどを聞いてみてこのことがわかってびっくりした次第です。
とにかくクラッシックを聞くのが楽しい。
クラッシックがこんな音楽だったのかと、聞いたことがない人もびっくりできるのではと、思えます。

ただ、高音域の表現が薄くて、ハイハットなどの音がどっかにいってしまう感じなのは大変惜しいのですけど、ここが明るいキャラクターになれば、たぶんメーカーも5万くらいで売りたい音になるのでしょうか。
低音楽器や打楽器弦楽器のアタックの強い楽器の音はちょっと他にない感じがします。強めに出ているバランスなのは、ヘッドフォンアンプ(8バンド以上のグライコか出来れば4エレメント以上のパラメトリックイコライザーが付いている)で補正すれば問題ないと思われますけど、車の中で聞くことの多い私には、むしろこのくらいが楽しいです。
CP的にはものすごく高いです。
ホント、音楽を聴くのが楽しみになります。

ネットで情報を見ていると、iPodクラスの低レベルな再生装置にはこの程度で十分でしょう、みたいなことがよく書いてありますけど、なかなかどうして、かなりいい音で楽しめることがわかりました。
iPodは確かに、すこし粗削りでスムーズさがないのかもしれませんけど、元気で明るい個性としてそれも楽しめるので、やっぱり世界で売れるだけの製品ではあると思います。

今度はもっといろんな製品が試聴できるお店があれば、出かけていって聞いてみたいと思います。
(急いで書いたのでひどい文章ですけど、読んでいただいた方には感謝いたします)  


Posted by ひで at 01:51Comments(3)

2010年05月10日

kyuリーグ2010第5節、ヴォルカvs川添クラブ(佐賀)

すんごくひっさしぶりにヴォルカ鹿児島の試合を見に行きました。

結果はご存じのように3-0でヴォルカ鹿児島の快勝。

まぁ、私は相変わらず運動音痴でサッカーが目の前で行われていて、それをまじかで見ていたとしてもなんにも見えていないというのが悲しいところではありますけども、他のサイトでチェックしたところによると今日の試合はとてもいい試合だったようです。

写真を貼りますね。

これは辻選手のシュート直後の画像。
今日は積極的にFWの選手がゴール前でシュートを打つ場面がたくさんありました。
たくさんあったのですけど、外してしまうことも多かったんです。
この場面も、相手からのプレスをはねのけ絶好の位置からシュートを打ったものの上にそれてしまったんです。
それを見届けながら、あーこれじゃいけないんだけどナァ、みたいな表情で、相手に押されながらもそれていったボールを見ていました。惜しい、とかじゃなくて、これじゃいけない、という感じだったのが印象に残っています。

夕方、ラジオでヴォルカの試合が取り上げられまして、辻選手本人のインタビューも流れました。曰く、
今年は上に上がる大事な年として取れるところではどんどん点を取っておかなければならないのに、取れなかったのが悔しいし反省点として意識しているというようなことを言っていました。5点くらいいれてもおかしくなかったのに、ということでした。実際、そのくらいのチャンスを作っていたのだけど、一得点だったのです。
しかし、外したものの、積極的なその姿勢はとても魅力的でした。

次にびっくりしたのは、あの栫選手がヴォルカにいるではあーりませんか。

今年、入ってきたのは噂で聞いていましたし、入って早々、かなりの存在感を出しているし得点に絡む活躍をやっているということは知っていたのですけど、やっぱり生で見ると、噂どおりの存在感。なにかのオーラを出しながらドリブルしている。

この日は観客が入っていて、鴨池であるときもだけど、子供も来ていました。
試合後は出待ちでサインをねだっていました。

人気のバロメーターのようなこのハプニング? は、当日取材に来ていた南日本放送のテレビ・ラジオ、南日本新聞の記者から取材を受けていました。当然のように私も撮りたかったけど、離れた場所だったので取れなかったわけです。それはそうと、先程のラジオ番組でその子供のインタビューの様子が流れました。
「ヴォルカの試合を見てどうだった?」
「すごかった。うまい」
「どこがどんなふうに?」
「パスサッカーでボールを回すところが高い技術でうまくてすごい」「トラップがうまくてすごい」などといっていたし、
「すごいと思った選手はいた?」
「かこいくんがすごかった」(くん、かよ!)
「ドリブルでどんどん仕掛けてはいっていくし、パスを出すところでは出すし、すごい選手だとおもった。自分もあんな選手になりたいし、将来ヴォルカに入りたいと思った」
というようなはなしでした。

小学3、4年生くらいの数人の子供たちでしたけど、将来を見据えたリクルート戦略なのかとおもえるほど完璧なるコメントでした。
それにしても、栫選手は存在感ありました。
彼の先輩のOBと話していたんですけど、4月に入ったらしいけど「かなり太ってしまっていてまともに走れんのかなぁと思っていたけど、(私の話を聞くにつけ)やっぱりいいところにいる(ポジション取りがいい)し、持ってるんだなぁ」ってわけで、ぜひとも体を絞っていい選手になってほしいと、思った今日この頃です。
  


Posted by ひで at 00:09Comments(4)