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Posted by チェスト at

2010年05月31日

ヘッドホンをもう一つ購入

ATH-WS70でバスドラが聞こえにくいことに気が付いてから、他のものが気になりだし、臨時収入があったので一本購入することにしました。

前に書いた試聴コーナーに出向き、バスドラとベースの音がちゃんと分かれて聞こえるものを改めて選んでみようと思いました。
ライバルと言われるXB700を聞き、ATHA700 ATHAD700、900と聞き比べてみました。オーディオテクニカの上級機とWS70とも聞き比べながら音の傾向を探ってみました。さすがに上級機はバスドラがちゃんと聞こえるけども、WS70は聞こえにくいという傾向がはっきりわかりました。
ソニーのXB700はブーミーな低音ではあるのですが、ソニーの上級機と聞き比べてみるとテクニカと同じようにバスドラが出て聞こえてきます。音の傾向は上級機もブーミーです。WS70よりXB700はブーミーなんですが意外なことに、バスドラが上級機より引っ込んで聞こえるという傾向は同じなんです。

WS70と思いっきり違う傾向の音でもいいからバスドラとベースがちゃんと分かれて聞こえるものという点で、MDR-Z700DJという機種がありました。中音域が大きく、高音域はあまり出ていない感じです。出ていないけれども、音の傾向は素直です。

WS70はワイドレンジ風だけど線の細い感じ、テクニカの上級機と共通しているのは高音域が綺麗な響きです。低域は迫力あるけど締まっています。
XB700はブーミーだけど低域は出ています。中域も力強くてテクニカとは違う特徴があるのですが、広域に特有のピーク感がある感じです。レビューで見かける「さ行強調系の音が耳に刺さる」というサウンドになりやすそうです。特に、FM放送などで聞かれる故障じゃないかというくらいさ行が強調されるあの音を再生したら厳しいかもしれません。

MDRZ700DJが、一番バスドラとベースの音がちゃんと区別できてしっかり鳴る感じの音でした。
高音が出ていない感じなんですけど、一切のカラーリングがないなり方です。こんな高域のほうが、たとえばシンバルのメーカーと品番を音だけで言い当てるようなテスト? はやりやすいはずです。バスドラの帯域がちゃんと出て低音がしっかりしていて中域の密度が濃いけど高域がちょっと物足りないという、WS70とは全然違うこれを1万6000円程で購入。

早速iPhoneに差し、帰りの車の中で聞きました。
驚いたことに、ひこうき雲のバスドラがはっきり聞こえます。こんなに大きく鳴ってるのになんで聞こえなかったのか、というくらい。
別なものを聞いて気がつきましたが、ハンドクラップの時、ボーカルの破裂音、歌いだしなどでポップノイズが入っているものがありました。中にはマイクスタンドに何かぶつけたような音が聞こえるものも。
PX200で聞こえたヒスノイズもちゃんと聞こえるし、分解能が高くていい感じです。
しかし、これらの音が聞こえないまま平気だったのかといまさら驚く感じ。
聞いていて一番いい点は、バランス的に超ドストライクな音を聞いている感じがして安心できることです。
なんといっても一番いいのはスネアの音が生のバランスに近く聞こえることです。イヤフォンなどではスネアが鳴ってるのかシンバルかわからないなり方のものも多いんですけど、Z700DJは太鼓音とスネアがミックスされたスネア音でなります。ドラムセット全体がバランス良く聞こえるようになりました。

ポップスはバスドラとベースが同時になるので、バスドラが聞こえなくてもベースが聞こえればリズム的なバランスは崩れずに聞こえるのでWS70でも良かったのかもしれません。それに、新しい録音はバスドラが聞きやすく処理されているから、なおさら気にならなかったのかもしれません。
改めて聞き比べても、ピアノの響きの美しさや弦楽器の楽しさは断然こちらがありますし、全部の音が一つの空間にまとまる楽しさはこちらにあります。

一方、Z700DJはモニター的サウンドで、つい細部を聞き込んでしまいます。いろんな発見があって面白いのですが聞いて楽しいかというと楽しくない気がします。音色的な美点がないからです。これがあるとモニターにならないのでまじめな製品なんだと思います。楽しむ目的には全く向かないから売れるんだろうかという気がするけども、モニターユースには帯域的にもカラーリングのなさからもこの製品には絶対的ニーズはありそうだと思います。量的には少ないんだろうけどちゃんとラインナップするというところはソニーは良心的メーカーなのかなと思いました。

取り替えながら聴く楽しみが増えた感じです。  


Posted by ひで at 23:49Comments(0)